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Abu Dhabi (アブダビ)の犬事情 

みなさん 今年も早4分の1過ぎてしまいました!お元気ですか?
ずっと放置状態のスタッフブログですが、これから心してアップしていきます。
カヤの海外特派員からの犬事情、動物に関する話、問題、などなどアラカルト ご紹介。
どうぞお楽しみに 
ドイツ、フランス、アメリカ 多種多才  


第一弾は現在ドイツ在住、Yちゃんのレポートです。


ファルコン・ホスピタル 併設 サルーキ・センターを見てきました。
サルーキ・センターHP(注:開くとアラブ音楽が流れます) 
http://www.arabiansaluki.ae/index.html


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 冷暖房完備の犬舎

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 出迎えてくれたのはこの子

 サルーキは、グレイハウンドの一種で、中東と北アフリカの砂漠地帯に分布するアラブ独特の犬種、人間が飼育した純血犬としては最も歴史が古いと言われているそうです。

もとは遊牧民が狩猟のために飼育してきましたが、その容姿の美しさと優れた忠誠心から、王家の犬としても重用され、古くは7000年近く前のメソポタミア遺跡や5000年前のエジプトの遺跡からも、サルーキの彫刻が出土されているのだとか。

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 ファラオの犬としても知られているそう

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 背角は大らかで人懐こく、お調子もの

砂漠のアブダビでは、文明はなく遊牧生活だったので、ベドウィンが鷹狩をする際、鷹が捕らえた獲物を取ってくるためにサルーキを飼育していたようです。言わば狩猟の道具であったわけですが、鷹とサルーキは家族同様に大切に飼育されてきたそうです。

前足をハタハタと、ギャロップのように歩く姿はハウンド種ならでは。でも、性格はグレイハウンドよりずっとやんちゃで、嬉しくて弾丸のように人に体当たりしたり、すぐお腹を見せちゃったりするお調子ものっぷり。

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 ”蜜色”のサルーキ

アブダビのサルーキ・センターは、ベドウィン文化の継承のために、純血種のサルーキを絶さないよう、首長の命により設立されたそうで、何をするでもなく、ただ40~50頭のサルーキを育てています。

あまりの可愛さに失神しそうな私(笑)。なんとか1匹連れて帰れないかとドッグシッターに頼み込んでみましたが、王家の家族として飼われている犬たちなので、1匹たりとも譲れない、との事。。。

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 子犬もわんさか

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 リラックス~

砂漠の真ん中にある広大なドッグランで、ドッグシッター達とのびのび暮らすサルーキ達。犬舎はプール付き、冷房完備。大きなキッチンにはバッファローやうずらの肉が山のように冷凍備蓄され、テーブルには美味しそうな犬用のケーキが焼きあがっていました。

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 試食してみました。美味しいです♪

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 ケーキの材料 (豆、小麦、なつめ、オリーブ油、etc..)

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 本日のメニューは鶏肉のお粥

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 歯磨き用の枝

こんなに手厚くされているサルーキですが、実は、イスラム教では、犬は、豚とともに『汚い動物』であり、忌み嫌うべきものとされています。このため、イスラム国では猫を飼うことはあっても、犬を飼うことはごくまれなようです。

これは、一説によれば、イスラムが衛生概念を宗教の教義に取り込んでいる(例えば、左手を不浄の手と定める、毎日必ず身を清める、等)からだとされています。

豚は人間の排泄物も食べる雑食で寄生虫がいるため、食べるのを禁じた。犬は歴史的にエジプトやサウジアラビアなどで狂犬病が大きな脅威であったことから、犬を嫌悪するようになった。というもの。

アブダビでも、猫は多く見かけますが、犬を散歩している人はごく少なく、それも外国人に限られます。実際、今でも犬を連れて道を散歩すると、犬を見て怖がって走って逃げる人もいるとのこと。

つまり、サルーキだけが例外的に扱われていて、狂犬病の歴史から、犬は愛玩動物ではなく、病原体として認識されているようです。

ちなみに、UAEでは幸か不幸か、砂漠の自然環境では犬は生存できなかったため、野犬が存在せず、よって現在まで狂犬病の発症例はゼロ。

にもかかわらず、石油発掘以来、街の開発が進むと同時に、出稼ぎ労働者が急増し、一部の移居者が連れてきた犬が野犬化して、サルーキと交配。

純血のサルーキ以外は『汚い動物』と認識されてしまうため、現在は多くの雑種犬が野良と化して街を徘徊しているそうです。

こちらで犬を飼っている人によれば、飼育犬の登録システムやワクチンの接種など、犬を飼うにあたっての環境はイギリスのシステムを用いているため、日本より整っているとのこと。

しかし、アブダビのイギリス人獣医によれば、現地人の間では、宗教的な理由から飼っている犬(サルーキ)に不妊手術をしない習慣があり、野犬と交配してしまい、生まれた雑種犬を捨てるケースが後を絶たないそう。

また、UAEから犬を持ち出すのに通関や飛行機代が非常に高く、犬を捨てていく外国人もいて、残念ながら現在では、人的災害としての捨て犬が結構たくさんいるんだそうです。

こうした野良は、放っておくと狂犬病対策で保健所により捕獲され、殺されてしまうので、イギリス人を中心としたNGOが大々的に保護活動を行っています。

K9 Friends UAE:
http://www.k9friends.com/

次回は続編、サルーキ祭り をお届けします。


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